「パーマの種類が多すぎて選べない」「自分に似合うパーマを知りたい」「失敗したくない」とお悩みではありませんか?この記事では、コールドパーマ、デジタルパーマ、エアウェーブなど主要なパーマの種類とそれぞれの特徴を徹底解説。あなたの髪質や顔の形、なりたいイメージに合わせた「似合うパーマ診断」で、最適なスタイルを見つけられます。パーマの基本知識から失敗しないための準備やケア、美容室選びまで網羅。この記事を読めば、理想のパーマスタイルを手に入れ、おしゃれを楽しめるでしょう。

1. パーマの種類を知る前に!失敗しないための基礎知識

1.1 パーマの基本原理とは

パーマとは、髪の毛に化学的な作用を加えることで、人工的にカールやウェーブを形成する技術です。このプロセスは、髪の内部構造に深く関わっています。

私たちの髪の毛は主にケラチンというタンパク質で構成されており、そのケラチン分子同士は「シスチン結合(S-S結合)」という強固な結合によってつながっています。このシスチン結合が、髪の形状や弾力性を保つ上で非常に重要な役割を担っています。

パーマをかける際の基本的な工程は、大きく分けて2つの薬剤と、ロッドと呼ばれる道具を使用します。

工程使用薬剤主な作用
1. 髪の軟化・結合の切断1剤(還元剤)ロッドで形作った髪に塗布することで、髪内部のシスチン結合を一時的に切断し、髪を柔らかくします。これにより、ロッドの形に沿って髪が変形しやすくなります。
2. カールの固定2剤(酸化剤)1剤の作用後、再度シスチン結合を再結合させることで、ロッドの形状に固定します。この再結合によって、パーマのカールやウェーブが長期間持続するようになります。

この化学反応と物理的なロッドの形状記憶によって、髪は新しいカールやウェーブの形を保つことができるのです。パーマの種類によって、この化学反応の強さや熱の加え方などが異なり、それが仕上がりの質感や持続性、髪への負担に影響を与えます。

1.2 パーマの種類選びが重要な理由

「パーマ」と一言で言っても、その種類は多岐にわたります。そして、自分に合ったパーマの種類を選ぶことは、理想のヘアスタイルを手に入れる上で最も重要なステップと言っても過言ではありません。

なぜなら、パーマの種類によって、仕上がりの質感、カールの持ち、お手入れのしやすさ、そして髪へのダメージの度合いが大きく異なるからです。誤った選択をしてしまうと、以下のような失敗につながる可能性があります。

  • イメージと違う仕上がりになる:希望したカールの強さや質感にならず、不自然な印象になることがあります。
  • 髪へのダメージが大きくなる:髪質や現在のダメージ状態に合わないパーマを選ぶと、枝毛や切れ毛が増え、手触りが悪化する可能性があります。
  • パーマがすぐに取れてしまう:髪質に合わないパーマは、カールが長持ちせず、かけた意味がなくなってしまうことがあります。
  • お手入れが大変になる:スタイリングに時間がかかったり、思ったようにセットできなかったりして、毎日のストレスになることも。

逆に、自分の髪質、髪のダメージレベル、なりたいスタイル、そしてライフスタイルに合ったパーマを選ぶことで、理想通りの仕上がりを実現し、日々のスタイリングが楽になり、パーマを長く楽しむことができます。美容師とのカウンセリングを通じて、これらの要素を総合的に判断し、最適なパーマの種類を見つけることが成功への鍵となります。

2. 【徹底比較】主なパーマの種類とそれぞれの特徴

パーマと一口に言っても、その種類は多岐にわたります。それぞれのパーマには、髪にかける方法、仕上がりの質感、カールの持ち、髪へのダメージ度合いなど、異なる特徴があります。ここでは、代表的なパーマの種類とその特性を詳しく解説し、あなたの理想のスタイルを見つける手助けをします。

2.1 コールドパーマ(一般的なパーマ)

コールドパーマは、熱を加えず、薬剤の力で常温でカールを形成する、最も基本的なパーマです。ロッドと呼ばれる筒状の道具に髪を巻きつけ、パーマ液を塗布して髪の結合を切断・再結合させることでカールを定着させます。ウェット時にカールが強く現れ、乾くと自然なウェーブになるのが特徴です。

2.1.1 コールドパーマのメリットとデメリット

コールドパーマは、その汎用性の高さと比較的リーズナブルな価格が魅力です。

  • メリット

    • 自然な仕上がり:根元からパーマをかけやすく、ナチュラルなボリュームや動きを出すのに適しています。



    • ウェット時にカールがしっかり出る:濡れている時にカールが強く、スタイリング剤でウェットな質感に仕上げるとカールがより際立ちます。



    • 比較的安価:他のパーマに比べて施術費用が抑えられる傾向にあります。



    • 幅広いスタイルに対応:ロッドの巻き方や太さを変えることで、ニュアンスパーマから強めのカールまで多様なスタイルが可能です。



    • 髪への負担が比較的少ない:熱を使用しないため、デジタルパーマに比べて髪へのダメージを抑えられます。


  • デメリット

    • 乾くとカールが伸びやすい:ドライ時にカールが弱くなるため、スタイリング剤の使用が必須となります。



    • 持ちが比較的短い:一般的に1〜2ヶ月程度でカールが緩くなることが多いです。



    • スタイリングの再現性が低い場合がある:毎日濡らしてスタイリングする必要があり、慣れるまでは手間がかかることがあります。


2.1.2 コールドパーマがおすすめの人

コールドパーマは、ナチュラルな質感やウェットなスタイリングを楽しみたい方に特におすすめです。また、髪の長さが短い方(メンズのショートヘアなど)や、初めてパーマをかける方にも挑戦しやすい種類と言えるでしょう。

2.2 デジタルパーマ(熱を加えるパーマ)

デジタルパーマは、薬剤に加えて熱を加えることでカールを形成するパーマです。髪をロッドに巻きつけ、専用の機械で熱を加えながらパーマ液を浸透させます。この熱処理によって、髪の内部構造が変化し、乾いたときにしっかりとしたカールが再現されるのが最大の特徴です。

2.2.1 デジタルパーマのメリットとデメリット

デジタルパーマは、手軽なスタイリングと持続性の高さが魅力です。

  • メリット

    • 乾いたときにカールがしっかり出る:熱を加えることで形状記憶されるため、ドライヤーで乾かすだけで巻き髪のようなカールが再現できます。



    • スタイリングが簡単:特別なテクニックが不要で、手ぐしで乾かすだけで理想のカールが再現しやすいです。



    • 持ちが良い:カールの持ちが長く、3〜6ヶ月程度持続することが多いです。



    • 太く、しっかりしたカールが出せる:コールドパーマでは難しい、弾力のある大きめのカールを形成できます。


  • デメリット

    • 髪への負担が大きい:高温の熱を使用するため、髪へのダメージが大きくなる可能性があります。特に、細い髪や既にダメージがある髪には不向きな場合があります。



    • 根元からかけにくい:熱を均一に加える必要があるため、頭皮に近い根元部分にはかけにくい傾向があります。



    • 施術時間が長い:熱処理の工程があるため、コールドパーマよりも施術時間が長くなります。



    • コールドパーマより高価:専門的な機械と技術が必要なため、費用が高めになります。



    • ウェット時のカールが弱い:濡れている時はカールが緩く、乾かすことでカールが強く出ます。


2.2.2 デジタルパーマがおすすめの人

デジタルパーマは、毎日のスタイリングを楽にしたい方や、カールを長持ちさせたい方に最適です。髪が太く、健康な方で、巻き髪のようなしっかりとしたカールを求めている方にもおすすめです。

2.3 エアウェーブ(空気でかけるパーマ)

エアウェーブは、薬剤と空気の力(温風と冷風)を組み合わせてカールを形成するパーマです。専用の機械で髪の水分量をコントロールしながら、低温の温風で乾燥させることで、髪への負担を抑えつつ柔らかく弾力のあるカールを作ります。デジタルパーマとコールドパーマの良い点を組み合わせたような特性を持ちます。

2.3.1 エアウェーブのメリットとデメリット

エアウェーブは、髪への優しさと自然な仕上がりの両立が特徴です。

  • メリット

    • 髪へのダメージが少ない:低温で施術するため、デジタルパーマに比べて髪への負担を大幅に抑えられます。細い髪やダメージが気になる髪にも比較的施術可能です。



    • 柔らかく、ふんわりとした質感のカール:空気を含んだような、しなやかで自然なウェーブが特徴です。



    • 持ちが良い:デジタルパーマと同程度の持続性があり、3〜6ヶ月程度カールが持続します。



    • 乾いたときにカールが再現しやすい:デジタルパーマと同様に、ドライ時にカールがしっかり出るため、スタイリングが簡単です。



    • 根元からのふんわり感:デジタルパーマでは難しい、根元からの自然なボリュームアップも可能です。


  • デメリット

    • 施術時間が長い:デジタルパーマと同様に、施術に時間がかかります。



    • コールドパーマより高価:専門的な機械と技術が必要なため、費用が高めになります。



    • しっかりとした強めのカールは出しにくい:あくまでも自然なふんわり感を重視するため、デジタルパーマのような強いカールは期待できません。



    • 導入している美容室が少ない場合がある:専用の機械が必要なため、全ての美容室で施術できるわけではありません。


2.3.2 エアウェーブがおすすめの人

エアウェーブは、髪へのダメージを最小限に抑えつつ、パーマを楽しみたい方に最適です。柔らかく、自然なふんわりカールを求めている方や、細い髪、ダメージ毛でパーマを諦めていた方にもおすすめです。

主要なパーマの種類を比較した表を以下に示します。

項目コールドパーマデジタルパーマエアウェーブ
熱の有無なし(常温)あり(高温)あり(低温の温風)
仕上がりの質感ウェットでしっかり、ドライで自然なウェーブドライでしっかり、ツヤ感のあるカール柔らかく、ふんわりとしたウェーブ
カールの持ち1〜2ヶ月3〜6ヶ月3〜6ヶ月
髪へのダメージ比較的少ない大きい少ない
スタイリングの再現性ウェット時が高いドライ時が高いドライ時が高い
施術時間比較的短い長い長い
料金比較的安価高価高価

2.4 その他のパーマの種類と特徴

上記で紹介したパーマ以外にも、特定の目的やスタイルに特化した様々なパーマが存在します。それぞれの特徴を理解することで、より理想に近いヘアスタイルを実現できるでしょう。

2.4.1 ストレートパーマ

ストレートパーマは、パーマを落としたい場合や、髪の広がりを抑えたい場合に用いられるパーマです。薬剤で髪の結合を一時的に緩め、自然なストレートヘアに近づけます。縮毛矯正とは異なり、元々のクセを完全に真っ直ぐにするのではなく、パーマでできたカールを伸ばしたり、髪のボリュームを落ち着かせたりする目的で使用されます。

2.4.2 縮毛矯正

縮毛矯正は、強いクセ毛や天然パーマを半永久的に真っ直ぐにするための施術です。薬剤と高温のヘアアイロンを併用し、髪の内部構造を完全に組み替えることで、一度かけた部分は半永久的にストレートを維持します。くせ毛に悩む方にとって、毎日のスタイリングを劇的に楽にする画期的な技術です。

2.4.3 スパイラルパーマ

スパイラルパーマは、ロッドに髪を螺旋状(スパイラル状)に巻きつけることで、立体感のあるカールを形成するパーマです。縦に落ちるようなカールが特徴で、髪全体に動きとボリュームを与え、華やかで個性的な印象になります。ミディアムからロングヘアで、動きのあるスタイルにしたい方におすすめです。

2.4.4 ツイストパーマ

ツイストパーマは、髪の毛束をねじりながらロッドに巻きつける、またはねじったまま固定してかけるパーマです。毛束感が強く、ワイルドで無造作な質感が特徴です。メンズに人気の高いパーマで、個性的でエッジの効いたスタイルを求める方におすすめです。

2.4.5 ピンパーマ

ピンパーマは、ロッドではなくピンやペーパーを使って髪を固定してかけるパーマです。短い髪や、部分的にニュアンスをつけたい場合、根元の立ち上げなどに用いられます。ごく自然な動きや、細かな毛束感を出したい場合に適しており、メンズのショートヘアなどにもよく使われます。

2.4.6 ボディパーマ

ボディパーマは、髪に大きなS字カールやC字カールをつけて、自然なボリュームや動きを出すパーマです。パーマをかけていると気づかれにくいほど自然な仕上がりで、スタイリングのベース作りや、トップのボリュームアップ、毛先の自然な内巻き・外ハネなどに用いられます。毎日のコテ巻きを楽にしたい方にもおすすめです。

2.4.7 特殊パーマ(アフロ、ドレッドなど)

特殊パーマとは、アフロパーマ、ドレッドヘア、コーンロウなど、一般的なパーマとは異なる高度な技術や専門知識を要するパーマの総称です。非常に強いカールや、髪を編み込んだり絡ませたりすることで形成される独特なスタイルで、個性的で大胆なヘアスタイルを実現します。専門の知識と経験を持つ美容師に相談することが重要です。

3. あなたに似合うパーマはどれ?パーマの種類選びの診断

パーマをかけると決めたら、次に悩むのが「どのパーマを選べばいいのか」という点ではないでしょうか。パーマは髪質、顔の形、そしてなりたいイメージによって、最適な種類が異なります。ここでは、あなたの個性にぴったりのパーマを見つけるための診断ガイドをご紹介します。自分に似合うパーマを見つけることで、失敗を避け、理想のヘアスタイルを手に入れましょう。

3.1 髪質で選ぶパーマの種類

パーマの仕上がりや持ちは、あなたの髪質に大きく左右されます。髪の太さ、硬さ、そしてダメージレベルを理解することが、成功への第一歩です。

3.1.1 硬い髪・太い髪におすすめのパーマ

硬い髪や太い髪は、パーマがかかりにくい、あるいはカールがダレやすい傾向があります。 しかし、一度かかると持ちが良いというメリットも。しっかりとしたカールを形成し、持続させる力が強いパーマがおすすめです。

特に、デジタルパーマは熱の力で髪の形状を記憶させるため、硬い髪でもしっかりとしたカールが期待できます。また、コールドパーマを選ぶ場合は、ロッドの巻き方や薬剤の選定を工夫することで、力強いカールを出すことが可能です。ボリュームをしっかり出したい場合は、スパイラルパーマなども選択肢に入ります。

3.1.2 柔らかい髪・細い髪におすすめのパーマ

柔らかい髪や細い髪は、パーマがかかりやすい一方で、カールがダレやすく、ボリュームが出にくいという特徴があります。 髪への負担を抑えつつ、ふんわりとした質感や持ちの良いカールを叶えるパーマを選びましょう。

エアウェーブは、空気の力でかけるため髪への負担が少なく、柔らかい質感のふんわりとしたカールが持続しやすい特徴があります。また、デジタルパーマも、熱によって形状をしっかり記憶させることで、細い髪でもカールがダレにくく、再現性の高いスタイルを作ることができます。コールドパーマを選ぶ場合は、細いロッドで巻いたり、薬剤を調整したりすることで、根元からのボリュームアップや毛先の動きを出すことが可能です。

3.1.3 ダメージ毛におすすめのパーマ

すでにカラーやパーマ、縮毛矯正などでダメージがある髪には、できるだけ負担の少ないパーマを選ぶことが重要です。 髪のコンディションを考慮しないと、さらにダメージが進行し、パサつきや切れ毛の原因となることがあります。

エアウェーブは、低温で空気の力を使うため、髪への負担が最も少ないパーマの一つです。また、コスメパーマと呼ばれる化粧品登録の薬剤を使用するパーマは、従来のパーマ剤に比べて髪への刺激が穏やかで、ダメージを気にされる方におすすめです。デジタルパーマも、薬剤選定と温度設定を慎重に行えば、ダメージ毛でも対応可能な場合がありますが、美容師との十分なカウンセリングが不可欠です。パーマをかける前に、トリートメントで髪の内部を補修することも検討しましょう。

3.2 顔の形から似合うパーマを見つける

顔の形に合わせたパーマを選ぶことで、コンプレックスをカバーしたり、魅力を引き出したりすることができます。顔の縦横比やフェイスラインを意識して、理想のバランスを見つけましょう。

3.2.1 丸顔さんにおすすめのパーマ

丸顔さんは、顔の縦横の比率が近く、頬がふっくらしているのが特徴です。 パーマで縦のラインを強調したり、顔周りをカバーしたりすることで、すっきりとした印象に見せることができます。

トップにボリュームを出すパーマや、顔周りに縦長のS字カールを作るパーマがおすすめです。毛先に動きを出すデジタルパーマや、レイヤーを入れて軽さを出したコールドパーマで、ひし形シルエットを作るのも良いでしょう。前髪を長めに残し、サイドに流すことで、顔の丸みをカバーし、大人っぽい印象にすることも可能です。

3.2.2 面長さんにおすすめのパーマ

面長さんは、顔の縦の長さが強調されやすい特徴があります。 パーマで横幅を強調したり、視線を分散させたりすることで、バランスの取れた印象に見せることができます。

サイドにボリュームを出すパーマや、頬骨あたりにふんわりとしたカールを作るパーマがおすすめです。エアウェーブやコールドパーマで、柔らかく横に広がるようなカールを出すと良いでしょう。前髪は厚めに作ったり、おろし流しにしたりすることで、顔の長さをカバーし、小顔効果も期待できます。

3.2.3 ベース顔さんにおすすめのパーマ

ベース顔さんは、エラが張っている、あるいはフェイスラインが直線的でシャープな印象が特徴です。 パーマで顔周りに曲線的な動きを加えることで、柔らかな印象を与え、エラを目立たなくすることができます。

顔周りにS字カールやCカールを作るパーマがおすすめです。デジタルパーマやコールドパーマで、毛先に動きを出し、フェイスラインを優しく包み込むようなスタイルが良いでしょう。トップにボリュームを持たせ、視線を上に集めることで、エラの印象を和らげることも可能です。

3.2.4 卵型さんにおすすめのパーマ

卵型さんは、顔のバランスが最も整っているとされ、一般的にどんなヘアスタイルも似合いやすい理想的な顔の形です。 そのため、パーマの種類やスタイル選びに大きな制限はなく、あなたのなりたいイメージを自由に追求できます。

毛先にナチュラルなニュアンスパーマをかけたり、全体的にふんわりとしたボリュームを出すパーマで柔らかさを加えたりと、様々なスタイルに挑戦できます。デジタルパーマでしっかりとしたカールを楽しむことも、エアウェーブで空気感のある軽やかなスタイルにすることも可能です。美容師と相談しながら、トレンドを取り入れたり、個性を際立たせるパーマスタイルを見つけましょう。

3.3 なりたいイメージ別!パーマの種類ガイド

具体的な「なりたいイメージ」がある場合は、そこから逆引きでパーマの種類を選ぶことができます。理想の自分に近づくためのパーマを見つけましょう。

3.3.1 ナチュラルなふんわり感を出したい

「朝のスタイリングを楽にしたいけれど、いかにもパーマをかけました、という感じにはしたくない」という方には、ナチュラルなふんわり感を出せるパーマがおすすめです。

エアウェーブは、空気の力でかけるため、柔らかく自然なカールが特徴です。まるで元からくせ毛のような、ふんわりとした質感に仕上がります。また、コールドパーマでも、大きめのロッドで巻くことで、毛先に自然な動きやボリュームを与えることができます。コスメパーマも髪への負担が少なく、ナチュラルな仕上がりを求める方に向いています。

3.3.2 しっかりとしたカールが欲しい

「パーマをかけたことがはっきりとわかるような、しっかりとしたカールが欲しい」あるいは「朝のスタイリングで再現性の高いカールが欲しい」という方には、形状記憶力の高いパーマがおすすめです。

デジタルパーマは、熱の力で形状を記憶させるため、乾かすだけでしっかりとしたカールが再現しやすく、持ちが良いのが最大の魅力です。また、コールドパーマでも、細めのロッドで巻いたり、強めの薬剤を使用したりすることで、くっきりとしたカールを出すことが可能です。より個性的なスタイルを求めるなら、スパイラルパーマツイストパーマで、強い動きのあるカールを作ることもできます。

3.3.3 メンズにおすすめのパーマスタイル

メンズパーマは、ボリュームアップ、動きを出す、セットを楽にするなど、様々な目的で活用されます。ビジネスシーンからカジュアルまで、幅広いスタイルに対応できます。

コールドパーマは、メンズパーマの基本で、根元から立ち上げたり、毛先に動きを出したりと、汎用性が高いです。ピンパーマは、短い髪でも細かな束感や動きを出すのに適しており、マッシュやセンターパートなど、様々なスタイルに合わせられます。無造作な質感やワイルドな印象を求めるなら、ツイストパーマスパイラルパーマも人気です。顔の形や髪質に合わせて、美容師と相談し、最適なパーマスタイルを見つけましょう。

3.3.4 レディースにおすすめのパーマスタイル

レディースパーマは、柔らかい質感、華やかさ、小顔効果、朝の時短など、女性の悩みを解決し、魅力を引き出すために幅広く利用されます。ショートからロングまで、レングスに合わせて様々なスタイルが楽しめます。

デジタルパーマは、乾かすだけでカールが再現しやすく、ロングヘアやミディアムヘアで毛先の動きを出したい場合に特に人気です。エアウェーブは、ふんわりとした空気感のあるカールで、柔らかく優しい印象を与えたい方におすすめです。コールドパーマは、根元からのボリュームアップや、前髪のパーマ、ショートやボブのニュアンスパーマなど、幅広いスタイルに対応できます。なりたいイメージやライフスタイルに合わせて、最適なパーマを選びましょう。

4. パーマで失敗しないために知っておきたいこと

パーマは髪の印象を大きく変える魅力的な施術ですが、理想通りの仕上がりを手に入れるためには、事前の準備から施術後のケア、そして美容室選びに至るまで、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。この章では、パーマで後悔しないための具体的な知識と対策をご紹介します。

4.1 パーマをかける前の準備と注意点

パーマをかける前の準備は、施術の成功を左右する大切なステップです。髪の状態を正確に把握し、美容師との間でイメージを共有することが、理想のパーマスタイルを実現する鍵となります。

4.1.1 事前カウンセリングの重要性

パーマをかける前には、必ず丁寧な事前カウンセリングを受けましょう。カウンセリングは、美容師があなたの髪質、現在のダメージ状態、そしてなりたいイメージを正確に把握するために不可欠です。

  • 理想のイメージ共有: 雑誌の切り抜きやスマートフォンの画像などを持参し、具体的なイメージを美容師に伝えましょう。漠然としたイメージではなく、「どのような雰囲気になりたいか」「どのくらいの強さのカールが欲しいか」などを明確に伝えることが大切です。
  • 髪質・ダメージ診断: 自分の髪質(硬い、柔らかい、太い、細いなど)や、過去のカラー・パーマ履歴、日頃のヘアケア習慣などを正確に伝えましょう。これにより、美容師はあなたの髪に最適なパーマの種類や薬剤、施術方法を提案できます。
  • 質問と疑問の解消: 施術時間、料金、パーマの持ち、自宅でのケア方法など、気になることはすべて質問し、疑問を解消しておきましょう。アレルギー体質や肌が敏感な方は、その旨も必ず伝えてください。

4.1.2 髪のダメージ状態の確認

髪のダメージ状態は、パーマのかかり具合や仕上がりに大きく影響します。ダメージがひどい髪にパーマをかけると、薬剤が均一に浸透せず、パーマがかかりにくかったり、逆に過剰にかかってチリチリになったりする可能性があります。また、さらなるダメージを引き起こす原因にもなりかねません。

  • 美容師による診断: プロの美容師は、髪の触り心地や見た目からダメージレベルを正確に判断できます。カウンセリング時に、あなたの髪の健康状態について詳しく尋ねてみましょう。
  • 自宅でのセルフチェック:

    • 髪が濡れるとごわつく、絡まりやすい

    • 枝毛や切れ毛が多い

    • 髪がパサつき、ツヤがない

    • パーマやカラーの頻度が高い


    上記に当てはまる項目が多い場合は、髪がダメージを受けている可能性が高いです。


  • ダメージ毛への対応: もし髪のダメージが深刻な場合は、無理にパーマをかけず、事前にトリートメントで髪を補修する期間を設ける、ダメージの少ないパーマ(例:エアウェーブなど)を検討する、またはパーマを諦めて別のスタイルを提案してもらうなど、美容師と相談して最善の選択をしましょう。

4.2 パーマ後のケアとスタイリング方法

パーマをかけた後の適切なケアとスタイリングは、パーマを長持ちさせ、美しいカールを保つために非常に重要です。正しい方法を実践することで、サロン帰りのようなスタイルを自宅でも再現できるようになります。

4.2.1 パーマを長持ちさせるホームケア

パーマを長持ちさせるためには、日々のホームケアが欠かせません。

  • シャンプー・コンディショナー選び: パーマをかけた髪は乾燥しやすいため、保湿成分が豊富に含まれたパーマ用やダメージケア用のシャンプー・コンディショナーを選びましょう。洗浄力の強すぎるものは避け、アミノ酸系などのマイルドな洗浄成分のものがおすすめです。
  • シャンプーの仕方: シャンプーの際は、髪をゴシゴシ擦るのではなく、指の腹で頭皮を優しくマッサージするように洗い、毛先は泡で包み込むように洗いましょう。熱すぎるお湯は避け、ぬるま湯で流すようにしてください。
  • タオルドライ: 洗髪後は、タオルで髪を挟み込むようにして優しく水分を拭き取りましょう。ゴシゴシ擦ると摩擦でキューティクルが傷つき、パーマが取れやすくなる原因になります。
  • ドライヤーの使い方: 自然乾燥はパーマがだれてしまう原因になるため、必ずドライヤーで乾かしましょう。温風と冷風を使い分け、下から持ち上げるように乾かすと、カールがきれいに出やすくなります。完全に乾かしきるのではなく、少し湿った状態でスタイリング剤をつけるのがおすすめです。
  • アウトバストリートメント: 洗い流さないトリートメント(オイル、ミルク、クリームなど)をドライヤー前に使用することで、髪の乾燥を防ぎ、熱ダメージから保護し、カールのまとまりを良くする効果が期待できます。
  • ブラッシング: 乾いた髪を無理にブラッシングすると、カールが伸びてしまうことがあります。目の粗いコームや手ぐしで優しくとかすようにしましょう。

4.2.2 カールをきれいに見せるスタイリング術

パーマの魅力を最大限に引き出すためには、適切なスタイリングが不可欠です。

  • スタイリング剤の選び方:

    • ムース: 軽やかなカールを出したい時や、ウェットな質感にしたい時に適しています。

    • ワックス: しっかりとカールをキープしたい時や、束感を出したい時に使います。

    • オイル・ミルク: 自然なツヤと潤いを与え、カールのパサつきを抑えたい時に。


    美容師に自分のパーマに合ったスタイリング剤を教えてもらい、使い方のアドバイスをもらうのが一番です。


  • スタイリング剤の付け方:
    • 適量を手に取る: スタイリング剤は少量から始め、足りなければ足すようにしましょう。つけすぎるとベタつきや重さの原因になります。
    • 手のひらに伸ばす: 手のひら全体に薄く均一に伸ばします。
    • 髪になじませる: 半乾きの状態の髪に、毛先から中間にかけて揉み込むようになじませます。根元につけすぎると、ボリュームがなくなったりベタついたりするので注意しましょう。
    • カールを整える: スタイリング剤をなじませたら、下から持ち上げるようにしてカールを整え、ドライヤーの弱風で形を固定します。
  • 再現性の高いスタイリングのコツ:

    朝、髪を濡らしてカールをリセットし、スタイリング剤をつけてから乾かすことで、パーマの再現性が高まります。完全に乾かさず、少しウェットな状態を残すことで、パーマらしい質感が出やすくなります。


4.3 美容室・美容師選びのポイント

パーマの成功は、どの美容室で、どの美容師に施術してもらうかによって大きく左右されます。信頼できる美容室・美容師を見つけるためのポイントをまとめました。

項目詳細
経験と実績パーマの施術経験が豊富で、特に希望するパーマの種類(デジタルパーマ、エアウェーブなど)を得意としているかを確認しましょう。SNSや美容室のウェブサイトで、実際に施術されたスタイル写真やお客様のビフォーアフターを確認するのも有効です。
カウンセリングの丁寧さあなたの髪質、ダメージ状態、ライフスタイル、そして「なりたいイメージ」を丁寧にヒアリングしてくれるかが重要です。施術のリスクやメリット、自宅でのケア方法についても、分かりやすく説明してくれる美容師を選びましょう。
口コミ・評判インターネット上の口コミサイトやSNSで、実際にその美容室や美容師を利用した人の声を確認しましょう。特にパーマに関する評価が高いか、失敗談がないかなどをチェックすると良いでしょう。
料金体系の明確さ提示されている料金に、シャンプー、カット、トリートメントなどが含まれているか、追加料金が発生する可能性はあるかなど、事前に明確に確認しておきましょう。
アフターフォローの有無パーマ後のスタイリング方法やケアについてのアドバイスをくれるか、万が一パーマが思った通りにかからなかった場合の保証や再施術の対応があるかなども、確認しておくと安心です。
美容室の雰囲気と立地長く通うことを考えると、美容室の雰囲気や清潔感、そして自宅や職場からのアクセスも重要なポイントです。実際に一度、カットなどで訪れてみるのも良いでしょう。

5. まとめ

パーマにはコールドパーマ、デジタルパーマ、エアウェーブをはじめ、多種多様な種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。理想のパーマスタイルを手に入れ、失敗しないためには、ご自身の髪質や顔の形、なりたいイメージに最適な種類を選ぶことが何よりも重要です。本記事で解説した各パーマの特性を理解し、美容師との丁寧なカウンセリングを通じて最適な選択をしましょう。適切な事前準備と日々の丁寧なアフターケアも、パーマを美しく長持ちさせる上で非常に重要です。これらのポイントを押さえることで、きっとあなたにぴったりのパーマに出会い、理想のヘアスタイルを実現できるでしょう。