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美容師が教える!グリースを使った正しいセット方法で崩れないツヤ髪を作る秘訣

グリースで理想のツヤ髪と抜群のキープ力を手に入れたいのに、「ワックスとの違いが分からない」「ベタつきが気になる」「時間が経つと崩れてしまう」といった悩みを抱えていませんか?本記事では、美容師がグリースの正しい選び方から、ショート・ミディアム・パーマヘアそれぞれの髪型に合わせたセット方法、失敗しないためのコツ、さらにはワンランク上のスタイリングテクニックまで徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたも自宅で簡単に、一日中崩れないプロのようなツヤ髪を再現できるようになるでしょう。

1. グリースとは?ワックスとの違いを知る

「グリース」というスタイリング剤をご存知でしょうか。最近では美容室だけでなく、ドラッグストアなどでも見かけるようになり、その人気は高まっています。グリースは、濡れたようなツヤ感(ウェット感)高いセット力を両立させ、さらに再セットがしやすいという特徴を持つ、ジェルとワックスの良さを兼ね備えたアイテムです。

特に、タイトなオールバックスタイルや、パーマのウェーブを活かしたスタイル上品なツヤを出したいスタイルなど、幅広いヘアスタイルに対応できます。しかし、「ワックスと何が違うの?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。ここでは、グリースの基本的な特徴と、ワックスとの違いを詳しく解説します。

1.1 グリースとワックス、徹底比較!

グリースとワックスは、どちらも髪をセットするためのスタイリング剤ですが、その成分や仕上がりの質感、得意なスタイルには明確な違いがあります。それぞれの特性を理解することで、より理想のヘアスタイルに近づけることができます。

項目 グリース ワックス
主な特徴 濡れたようなツヤ感、ウェットな質感、再セット可能 自然な動き、束感、マット〜セミマットな質感、ボリュームアップ
セット力 高い(パリッと固まりすぎずまとめる、ホールド力) 幅広い(動きや束感を出す、キープ力)
質感 ウェット、ツヤ、しっとり マット、セミマット、ドライ
再セット 容易(水や手のひらの熱で可能) 一度固まると困難なものが多い
洗い落ち 良い(水溶性のものが多い) やや悪いものもある(油性成分が多い)
得意なスタイル タイトスタイル、パーマスタイル、オールバック、色気のあるスタイル 動きのあるスタイル、束感、無造作ヘア、ボリュームを出したいスタイル
主な成分 水性ベース(ポリエチレングリコールなど)、油性ベース(ミネラルオイルなど) 油性ベース(パラフィン、マイクロクリスタリンワックスなど)

このように、グリースはツヤ感とウェットな質感を重視し、一日中何度でも再セットできる点が大きな魅力です。一方ワックスは、髪に動きや束感を出しマットな質感で自然な仕上がりを求める際に適しています。

1.2 あなたに合うグリース選びのポイント

様々な種類のグリースの中から、自分にぴったりの一本を見つけることは、理想のヘアスタイルを作る上で非常に重要です。以下のポイントを参考に、あなたに最適なグリースを選びましょう。

1.2.1 髪質に合わせた選び方

  • 軟毛・細毛:髪が細く、ペタッとしやすい方は、軽めのテクスチャーでセット力のある水溶性グリースがおすすめです。重すぎるものを選ぶと、髪が潰れてボリュームが出にくくなることがあります。
  • 硬毛・多毛:髪が太く、広がりやすい方は、重めのテクスチャーでホールド力のある油性グリースや、セット力が高い水溶性グリースが良いでしょう。広がりを抑え、まとまりのあるスタイルを長時間キープできます。

1.2.2 なりたいスタイルで選ぶ

  • ウェット感を強調したい:ツヤ成分が豊富で、より水っぽい質感になるグリースを選びましょう。髪に濡れたような光沢を与え、セクシーな印象を演出します。
  • タイトにまとめたい:セット力が高く、髪をしっかり固定できるタイプのグリースが適しています。オールバックや七三分けなど、かっちりとしたスタイルに最適です。
  • パーマを活かしたい:柔軟性があり、髪の動きを邪魔しないグリースを選びましょう。再セットしやすい特性を活かし、パーマのウェーブ感を一日中楽しめます。

1.2.3 成分と洗い落ちで選ぶ

  • 水溶性グリース:水性ベースで作られており、シャンプーで簡単に洗い流せるのが最大のメリットです。初心者の方や、毎日スタイリングする方におすすめです。軽めの仕上がりになる傾向があります。
  • 油性グリース:油性ベースで作られており、より強いホールド力とツヤ感が特徴です。セット力が持続しやすい反面、シャンプーで落ちにくい場合もあります。より本格的なウェットスタイルを求める方向けです。

1.2.4 香りで選ぶ

グリースには様々な香りの製品があります。柑橘系、フローラル系、ムスク系など、自分の好みに合った香りを選ぶことで、スタイリングの時間がより楽しくなります。香りが苦手な方や、香水と香りが混ざるのが気になる方は、無香料タイプを選ぶと良いでしょう。

2. 美容師直伝 グリースを使った正しいセット方法

グリースを最大限に活かし、一日中崩れない魅力的なツヤ髪を作るためには、正しい手順とちょっとしたコツが不可欠です。ここでは、プロの美容師が実践するグリースセットの秘訣を、準備から仕上げまで詳しく解説します。

2.1 事前準備で仕上がりに差をつける

グリースを使ったスタイリングは、髪のベース作りが非常に重要です。この準備を怠ると、せっかくのグリースの良さが半減してしまいます。

  • 清潔な髪から始める
    スタイリングは、シャンプー後の清潔な髪から始めるのが基本です。寝癖がある場合は、一度髪全体を濡らしてから乾かし直しましょう。
  • タオルドライで余分な水分をしっかり取る
    髪がびしょ濡れの状態だとグリースが薄まり、セット力が落ちてしまいます。タオルで髪を挟むようにして、根元から毛先までしっかりと水分を取り除いてください。この時、髪をゴシゴシ擦るとキューティクルを傷つける原因になるので注意しましょう。
  • ドライヤーでベースを整える
    タオルドライ後、ドライヤーを使って髪を乾かしながら、理想のスタイルの土台を作ります

    • 根元を起こすように乾かす: ボリュームを出したい部分は、根元を立ち上げるようにドライヤーの風を当てます。
    • 流したい方向へ乾かす: 前髪やサイドなど、髪の流れを作りたい部分は、手ぐしで方向付けしながら乾かします。
    • 半乾きの状態がベスト: グリースは、髪が完全に乾いているよりも、少し湿り気が残る「半乾き」の状態でなじませると、伸びが良く、ツヤも出やすくなります。
  • 必要に応じてベース剤を使用する
    髪の乾燥が気になる場合や、よりまとまりが欲しい場合は、ドライヤー前に洗い流さないトリートメントやヘアミルクなどを少量なじませておくと良いでしょう。

2.2 グリースを髪になじませるコツ

グリースを効果的に使うためには、適切な量を手に取り、ムラなく均一に髪になじませることが重要です。

  • 適量を手に取る
    グリースの量は、髪の長さや量、仕上がりのイメージによって異なりますが、まずはショートヘアでパール大、ミディアムヘアで10円玉大を目安にしてください。足りなければ後から足せるので、つけすぎには注意しましょう。
  • 手のひらでしっかり伸ばす
    手に取ったグリースは、手のひら全体に広げ、透明になるまでしっかりと温めて伸ばします。これにより、髪へのなじみが格段に良くなり、ムラなく塗布できます。指の間にも伸ばすことを意識しましょう。
  • 塗布は「後頭部→サイド→トップ→前髪」の順で
    髪全体に均一になじませるために、以下の順番で塗布しましょう。

    1. 後頭部からなじませる: グリースが一番多く付いている状態で、まずは髪の量が多く、見えにくい後頭部から大胆になじませます。
    2. サイドへ広げる: その後、サイドの髪にも手ぐしを通すようにして広げます。
    3. トップになじませる: 最後に、トップの髪に手ぐしで根元から毛先に向かってなじませます。ボリュームを出したい部分は、根元から立ち上げるように揉み込みます。
    4. 前髪は最後に少量で: 手に残ったごく少量のグリースで、前髪を軽く整える程度にしましょう。最初から前髪に多くつけると、ベタつきや重さの原因になります。
  • 根元から毛先まで均一に
    髪の表面だけでなく、内側や根元にもしっかりとグリースを行き渡らせることで、セット力とツヤが持続します。手ぐしで何度も髪全体をかき上げるようにして、ムラなく塗布することを意識しましょう。

2.3 崩れないツヤ髪を作るスタイリング手順

グリースをなじませたら、いよいよ理想のヘアスタイルを作っていきます。ここでは、髪の長さやパーマの有無に応じた具体的なスタイリング術をご紹介します。

2.3.1 ショートヘアのグリースセット術

ショートヘアは、グリースのセット力とツヤを活かして、動きのあるスタイルやタイトなシルエットを表現しやすいのが特徴です。

グリースを全体になじませた後、以下のポイントを意識してスタイリングしましょう。

  • 根元を立ち上げる: ボリュームを出したいトップや前髪の根元を指でつまむようにして立ち上げます。
  • 束感を出す: 指先で毛束をつまみ、ねじるようにしてシャープな束感を作ります。
  • サイドと襟足はタイトに: サイドや襟足は、手のひらで軽く押さえつけるようにしてタイトにまとめると、メリハリのあるシルエットになります。
  • 前髪の調整: 手に残ったグリースで、前髪を流したり、立ち上げたりして表情をつけます。つけすぎるとベタつくので注意が必要です。

2.3.2 ミディアムヘアのグリースセット術

ミディアムヘアでは、グリースを使って自然な流れや毛先のニュアンス、まとまりのあるツヤ感を出すのがおすすめです。

グリースを全体になじませた後、以下のポイントを意識してスタイリングしましょう。

  • 手ぐしで流れを作る: 髪全体にグリースがなじんだら、手ぐしで流したい方向へ髪をとかすようにして、自然な毛流れを作ります。センターパートやオールバックなど、スタイルの基盤をここで作ります。
  • 毛先にニュアンスを加える: 毛先は、指先で軽く握り込んだり、ねじったりして、動きやまとまりを出します。内巻きや外ハネなど、好みに合わせて調整しましょう。
  • ツヤ感を強調する: 髪の表面を手のひらで軽く撫でるようにすると、グリースのツヤがより強調され、上品な仕上がりになります。
  • ボリューム調整: ボリュームを抑えたい部分は手のひらで軽く押さえ、ボリュームを出したい部分は根元を軽く持ち上げるようにします。

2.3.3 パーマヘアを活かすグリースセット術

パーマヘアとグリースは相性抜群です。グリースを使うことで、パーマのウェーブやカールを際立たせ、濡れ感とツヤを同時に表現できます。

グリースを全体になじませた後、以下のポイントを意識してスタイリングしましょう。

  • 半乾きの状態でなじませる: パーマのウェーブが最も出やすい半乾きの状態でグリースをなじませ始めると、パーマが綺麗に再現されます。
  • ウェーブを潰さないように揉み込む: グリースを手のひら全体に広げたら、髪を下から持ち上げるようにして、ウェーブやカールを潰さないように優しく揉み込みます。毛先までしっかりとグリースを行き渡らせましょう。
  • 濡れ感を強調する: 全体にグリースがなじんだら、再度手のひらに少量のグリースを取り、髪の表面を軽く撫でるようにして、ウェットな質感を強調します。
  • 束感を出す: 指先でパーマの毛束を整えるようにして、メリハリのあるスタイルを作ります。

各ヘアスタイルにおけるグリースセットのポイントを以下の表にまとめました。

ヘアスタイル スタイリングのポイント グリース塗布のコツ
ショートヘア 根元の立ち上げシャープな束感、サイド・襟足のタイトなまとまり 根元からしっかりと揉み込み、前髪は最後に少量で調整。指先で毛束をねじるように作る。
ミディアムヘア 自然な毛流れ毛先のニュアンス、まとまりのあるツヤ感 手ぐしで流したい方向へ整え、毛先は握り込むようにして動きを出す。髪の表面を軽く撫でてツヤを強調。
パーマヘア ウェーブ・カールの強調濡れ感、ツヤと弾力 半乾きの状態で、ウェーブを潰さないように下から優しく揉み込む。指先で毛束を整え、ウェット感を強調。

3. グリースセットでよくある失敗と解決策

グリースを使ったスタイリングは、ツヤ感やまとまりを出すのに非常に効果的ですが、使い方を誤ると「ベタつき」や「まとまらない」といった失敗に繋がりがちです。ここでは、よくある失敗とその具体的な解決策を美容師の視点から解説します。

3.1 つけすぎによるベタつきを防ぐには

グリースをつけすぎると、髪全体が油っぽく見えたり、重たくなってスタイルが崩れやすくなったり、さらには頭皮までベタつく不快感につながることがあります。適切な量とつけ方をマスターすることが重要です。

失敗例 主な原因 具体的な解決策
髪全体が油っぽく見える、重たい、スタイルが崩れやすい
  • 適量がわからない
  • 一度に大量につけてしまう
  • グリースが髪に均一になじんでいない

【適量を見極める】

最初は小豆粒大からパール粒大を目安に手に取りましょう。足りないと感じたら、ごく少量ずつ足していくのが鉄則です。

【手のひらでしっかり伸ばす】

手のひら全体に透明になるまで均一に伸ばし、指の間にもしっかりなじませることで、髪へのムラづきを防ぎます。

【つける場所を意識する】

髪の毛先から中間にかけて、そして表面ではなく内側からつけるように意識しましょう。根元に直接つけるのはベタつきの最大の原因となるため避けてください。

【ドライヤーで温める】

髪につける前に、手のひらでグリースを温めることで、より伸びやすくなり、髪へのなじみが格段に良くなります。

頭皮までベタつく、洗っても落ちにくい
  • 根元に直接グリースをつけている
  • つけすぎたグリースが頭皮に付着している

【根元を避ける】

スタイリングの際は、頭皮から数センチ離れた部分から毛先にかけてなじませるようにしましょう。特に短いスタイルでも、根元に直接つけないよう注意が必要です。

【ティッシュオフで調整】

もし誤ってつけすぎてしまったと感じたら、清潔なティッシュで軽く押さえるように余分なグリースを吸い取ると、ベタつきを軽減できます。

3.2 髪がまとまらない時の対処法

せっかくグリースでセットしても、すぐにスタイルが崩れてしまったり、理想の毛束感が出なかったり、パサつきが残ってしまうことはありませんか?これらの悩みも、ちょっとしたコツで解決できます。

失敗例 主な原因 具体的な解決策
セットしたのにすぐ崩れる、理想の毛束感が出ない
  • グリースの種類が髪質やスタイルに合っていない
  • 事前準備(ベース作り)が不十分
  • グリースのなじませ方が不均一

【グリースの種類を見直す】

グリースにはホールド力やツヤ感の異なる様々な種類があります。軟毛には軽めのテクスチャー硬毛やしっかり固定したいスタイルにはホールド力の高いものを選ぶなど、ご自身の髪質や目指すスタイルに合ったものを選びましょう。

【事前準備の徹底】

髪を完全に乾かすのではなく、少し湿った状態(ハーフドライ)でグリースをなじませると、まとまりやすくなります。また、ドライヤーでベースとなる毛流れやボリュームをしっかり作っておくことが、崩れにくいスタイルの土台となります。

【均一になじませる】

グリースを手のひらでしっかり伸ばした後、髪の内側から手ぐしを通すようにして全体になじませます。特にまとまりにくい部分や、毛束感を出したい部分は、指の腹を使って揉み込むようにつけると効果的です。

パサつきが残る、スタイリングがうまくいかない
  • グリースが髪の表面にしかついていない
  • 髪の乾燥がひどい
  • スタイリング後の固定ができていない

【髪全体に行き渡らせる】

グリースは髪の表面だけでなく、内側や根元近く(頭皮は避ける)までしっかりなじませることで、パサつきを抑え、全体にツヤとまとまりを与えられます。

【毛流れを意識したスタイリングと固定】

グリースをなじませた後、指で毛束をつまむようにして形を作り、コームやブラシを使って理想の毛流れを整えます。最後に冷風ドライヤーを当てて形を固定すると、キープ力が格段に向上し、パサつきも目立ちにくくなります。

4. ワンランク上のグリーススタイリングテクニック

4.1 グリースと他スタイリング剤の組み合わせ術

グリース単体でも魅力的なスタイリングが可能ですが、他のスタイリング剤と組み合わせることで、より多様な質感やキープ力を実現し、あなたの理想のヘアスタイルをワンランク上に引き上げることができます。ここでは、代表的なスタイリング剤との組み合わせ方とその効果をご紹介します。

組み合わせるスタイリング剤 期待できる効果 おすすめのスタイル・髪質 使用のポイント
ワックス(ファイバー系・マット系) グリース特有のツヤ感を残しつつ、より自然な動きや束感を表現できます。マット系ワックスと組み合わせれば、ツヤ感を抑えつつセット力を高めることも可能です。 無造作ヘア、パーマスタイル、動きを出したいショート・ミディアムヘア。 グリースをベースに少量混ぜるか、ワックスで形を作った後にグリースでツヤ感をプラス。
ジェル グリースのツヤ感をさらに強調し、よりウェットでカチッとしたホールド力を与えます。一度固まると崩れにくく、シャープな印象に。 オールバック、七三分け、タイトなショートスタイル、ウェット感を強調したいスタイル。 グリースとジェルを手のひらでよく混ぜてから塗布。またはグリースでセット後、少量のジェルで表面を固める。
ヘアオイル・ヘアバーム グリースのツヤ感を損なわずに、髪のパサつきを抑え、まとまりと潤いをプラスします。より自然なウェット感や、毛先のパサつきを抑えるのに効果的です。 乾燥しやすい髪、ロングヘア、毛先のパサつきが気になるスタイル、ナチュラルなウェット感を出したい時。 グリースを塗布する前に少量なじませるか、グリースでセット後に毛先にのみ少量つける。
ヘアスプレー(ハードタイプ) セットしたグリーススタイルを長時間キープさせ、風や湿気による崩れを防ぎます。特に動きのあるスタイルや、立ち上げたい部分に。 全てのスタイルで、特にキープ力を重視したい時。前髪の固定や、ボリュームを保ちたい部分。 グリースで完全にスタイリングを終えた後、髪から20〜30cm離して全体に均一に吹きかける。

組み合わせる際は、少量ずつ混ぜたり、重ね付けしたりして、求める質感やセット力に合わせて調整することが重要です。いきなり多量に使うと、ベタつきや重さの原因になるため注意しましょう。

4.2 長時間キープするための裏技

せっかくセットしたグリーススタイルも、時間が経つと崩れてしまっては意味がありません。ここでは、グリーススタイルを長時間美しくキープするためのプロの裏技をご紹介します。

4.2.1 ドライヤーの冷風でセットを固定する

グリースでスタイリングした後、ドライヤーの冷風を髪全体に当てることで、セットをより強固に固定することができます。グリースに含まれる油分が冷えることで、髪の毛の形がしっかりと記憶され、崩れにくくなります。特に、根元の立ち上げや毛流れを固定したい部分に集中的に冷風を当てると効果的です。

4.2.2 ヘアスプレーを効果的に活用する

グリースでセットした髪に、仕上げとしてヘアスプレーを使用することで、外部からの湿気や摩擦による崩れを強力に防ぎます。ただし、スプレーの種類や使い方にはポイントがあります。

  • ハードスプレー: 全体をカチッと固めたい時や、一日中絶対に崩したくない時に最適です。髪から少し離して、全体に均一に吹きかけましょう。
  • ソフトスプレー: 自然な動きを残しつつ、軽いホールド感が欲しい時に。髪の表面を軽くコーティングするイメージで。
  • ポイントスプレー: 前髪やサイドの浮き毛など、特定の箇所だけを固定したい場合に便利です。狙った場所にピンポイントで吹き付けられます。

スプレーをかける際は、一度に大量に吹き付けるのではなく、少量ずつ重ねていくことで、白浮きやベタつきを防ぎ、自然な仕上がりを保てます。

4.2.3 湿度対策と触りすぎない工夫

湿度の高い日は、どんなスタイリング剤を使っても髪が崩れやすくなります。外出前に湿気対策用のヘアスプレーを使用したり、グリースをいつもより少量多くつけたりすることで、湿気の影響を軽減できます。

また、セットした髪を必要以上に手で触らないことも重要です。手の油分や摩擦がスタイリングを崩す原因となるため、一度セットしたら極力触らないように心がけましょう。

これらのテクニックを駆使することで、あなたのグリーススタイルは朝の仕上がりを長時間キープし、一日中自信を持って過ごせるようになるでしょう。

5. グリースをきれいに落とすシャンプー方法

グリースはスタイリング力が高く、ツヤ感を出せる優秀なスタイリング剤ですが、その油分の多さから「なかなか落ちにくい」と感じる方も少なくありません。ここでは、グリースを髪や頭皮に負担をかけずにきれいに洗い流すための正しいシャンプー方法を、美容師の視点から詳しく解説します。

5.1 なぜグリースは落ちにくいのか?

グリースは主に油性成分で構成されており、水に溶けにくい性質を持っています。そのため、普段通りのシャンプーでは油分が十分に乳化されず、髪や頭皮に残留してしまうことがあります。これが、洗髪後に髪がベタついたり、頭皮に不快感が残ったりする原因となります。

5.2 グリースを落とす基本のシャンプー手順

グリースをきれいに洗い流すためには、いくつかのポイントを押さえた丁寧なシャンプーが不可欠です。以下の手順で実践してみましょう。

5.2.1 1. 丁寧な予洗いで汚れを浮かせましょう

シャンプーをつける前に、まずは40℃程度のぬるま湯で髪と頭皮をしっかりとすすぎます。この予洗いで、髪表面のホコリや軽い汚れだけでなく、グリースの油分もある程度浮かせることができます。目安は2~3分かけて、指の腹で頭皮をマッサージするように洗い流しましょう。

5.2.2 2. シャンプーをしっかり泡立ててから塗布する

シャンプーは、直接髪につけるのではなく、手のひらでしっかりと泡立ててから髪全体になじませましょう。泡立てネットを使うのもおすすめです。泡立てることでシャンプーの洗浄成分が均一に行き渡りやすくなり、摩擦による髪へのダメージも軽減できます。

5.2.3 3. 指の腹で優しく頭皮を洗う

泡が髪全体に行き渡ったら、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージするように洗います。爪を立てると頭皮を傷つけてしまうので注意しましょう。特にグリースを多くつけた部分は、念入りに、しかし力を入れすぎずに洗うことが大切です。髪の毛同士をゴシゴシ擦り合わせるのではなく、頭皮を動かすイメージで洗うと良いでしょう。

5.2.4 4. 徹底的にすすぐことが重要

シャンプー後のすすぎは、洗い残しがないように徹底的に行いましょう。シャンプー成分が髪や頭皮に残ると、フケやかゆみの原因になったり、グリースの油分と混ざってベタつきが残ったりすることがあります。髪の根元から毛先まで、指で髪をかき分けながら2~3分かけてしっかりと洗い流してください。

5.3 頑固なグリースもすっきり!スペシャルケア

特に油分の多いグリースや、多めに使用した日には、通常のシャンプーだけでは落ちにくいことがあります。そんな時のためのスペシャルケアをご紹介します。

5.3.1 シャンプー前のトリートメントで油分を浮かす

「油は油で落とす」という考え方を利用します。シャンプー前に、洗い流すタイプのトリートメントやコンディショナーを髪全体、特にグリースをつけた部分に塗布し、軽く揉み込んでから数分置きます。これにより、トリートメントの油分がグリースの油分を浮かせ、その後のシャンプーで洗い流しやすくなります。その後は通常通りシャンプーを行いましょう。

5.3.2 洗浄力の高いシャンプーを選ぶ際のポイント

日常的にグリースを使用する方は、洗浄成分に注目してシャンプーを選ぶのも一つの手です。ただし、洗浄力が高いシャンプーは頭皮や髪への負担も大きくなる可能性があるため、使用頻度や頭皮の状態に合わせて選びましょう。

シャンプーの種類 特徴 グリースを落とす効果 注意点
高級アルコール系シャンプー ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Naなど。泡立ちが良く、洗浄力が高い。 高い。油分をしっかり洗い流せる。 頭皮や髪への刺激が強く、乾燥しやすい。毎日使用は避けるのが無難。
アミノ酸系シャンプー ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNaなど。洗浄力は穏やかで、髪や頭皮に優しい。 穏やか。優しく洗いたい場合に適する。 グリースが落ちにくいと感じる場合がある。二度洗い推奨。
石鹸系シャンプー 石鹸素地など。洗浄力が高く、さっぱりとした洗い上がり。 高い。油分をしっかり落とせる。 アルカリ性のため、髪がきしみやすい。クエン酸リンスなどで中和が必要。

普段はアミノ酸系シャンプーを使い、グリースをしっかり落としたい日だけ高級アルコール系や石鹸系を部分的に使うなど、使い分けも有効です。

5.3.3 二度洗いで徹底的に洗い流す

一度のシャンプーでグリースが落ち切らないと感じる場合は、二度洗いを試しましょう。一度目のシャンプーで大まかな汚れとグリースを浮かせ、二度目で頭皮と髪をより丁寧に洗います。二度目のシャンプーは、少量でもしっかりと泡立てて優しく洗い、すすぎも念入りに行ってください。

5.4 頭皮と髪へのダメージを防ぐために

グリースをきれいに落とすことは大切ですが、過度な洗浄や摩擦は頭皮や髪にダメージを与えてしまいます。以下の点に注意して、健やかな髪と頭皮を保ちましょう。

5.4.1 過度な摩擦や洗いすぎはNG

グリースが落ちにくいからといって、ゴシゴシと力を入れて洗ったり、必要以上に何度もシャンプーしたりするのは避けましょう。頭皮のバリア機能を壊したり、髪のキューティクルを傷つけたりする原因になります。あくまで優しく、しかし丁寧に洗うことを心がけてください。

5.4.2 洗髪後の保湿ケアも忘れずに

グリースを洗い流した後の髪は、一時的に油分が失われ乾燥しやすくなっています。洗髪後は、洗い流さないトリートメントやヘアオイルなどでしっかりと保湿ケアを行いましょう。これにより、髪のパサつきを防ぎ、次のスタイリングにも良い影響を与えます。

6. まとめ

本記事では、美容師直伝のグリースを使った正しいセット方法をご紹介しました。グリースはワックスとは異なる特性を持ち、選び方から塗布のコツ、スタイリング手順、さらには失敗を防ぐ対策まで、細部にわたる知識が美しく崩れないツヤ髪を作る鍵となります。特に、事前準備と髪質・長さに合わせた適切な量と塗布方法が重要です。これらのポイントを押さえれば、誰もがプロのような仕上がりを実現し、日々のヘアスタイリングをさらに楽しむことができるでしょう。グリースを味方につけて、理想のヘアスタイルを手に入れてください。