アウトドアでのヘアスタイルは、単なるおしゃれだけでなく、機能性と快適性を両立させることが、最高の思い出を作るための鍵です。この記事では、キャンプ、フェス、登山といったシーン別に、崩れにくく写真映えするおすすめヘアスタイルを髪の長さ別に徹底解説。くるりんぱや編み込みなどの簡単アレンジテクニックから、紫外線や汗から髪を守るヘアケア対策まで網羅的にご紹介します。これであなたも、どんなアウトドアシーンでも自信を持って快適に過ごせるでしょう。

1. アウトドアでヘアスタイルが重要な理由

大自然の中で過ごすアウトドア活動は、心身をリフレッシュさせてくれる素晴らしい体験です。しかし、風、汗、紫外線、そして予期せぬ虫など、髪にとって過酷な環境であることも事実。だからこそ、アウトドアでのヘアスタイルは、単なるおしゃれを超えた重要な意味を持ちます。

機能性とファッション性、そして快適さ。これらすべてを兼ね備えたヘアスタイルを選ぶことで、より安全に、より楽しく、そしてより思い出に残るアウトドア体験を実現できるのです。

1.1 機能性とファッション性を両立するコツ

アウトドアシーンでは、見た目のおしゃれさだけでなく、活動のしやすさや安全性が非常に重要になります。しかし、「機能的だと地味になる」「おしゃれだと動きにくい」といった悩みもつきものです。ここでは、この二つの要素を両立させるためのポイントをご紹介します。

要素機能性(安全性・快適性)ファッション性(見た目・気分)
活動中の影響
  • 視界の確保:前髪やサイドの髪が邪魔にならないようにする。
  • 動きやすさ:髪が引っかかったり、絡まったりしないようにまとめる。
  • 安全性の向上:焚き火や調理器具、機械などへの巻き込みを防ぐ。
  • 清潔感の維持:汗や泥、埃から髪を守り、不快感を軽減する。
  • 写真映え:SNS投稿や思い出の写真で、おしゃれな印象を残す。
  • 気分向上:日常とは違う、特別な自分を演出してモチベーションを高める。
  • 個性の表現:ヘアアクセサリーやアレンジで、自分らしさをアピールする。
  • 周囲との調和:アウトドアウェアやギアとのバランスを考える。
環境への適応
  • 紫外線対策:頭皮や髪のダメージを軽減する。
  • 汗・湿気対策:髪のべたつきや広がりを抑える。
  • 虫・枝対策:髪への侵入や絡まりを防ぐ。
  • 帽子・ヘルメット着用時のフィット感:快適に着用できるよう考慮する。
  • トレンド感:アウトドアでもおしゃれを楽しめる旬なスタイルを取り入れる。
  • 小物との連携:帽子、ターバン、ヘアバンドなどのアクセサリーと組み合わせる。
  • 手軽さ:簡単かつスピーディーにアレンジできること。

このように、機能性を優先しつつも、小物使いや簡単なアレンジでファッション性をプラスすることで、どちらも妥協しない理想のヘアスタイルが実現できます。次のセクションでは、さらに快適に過ごすための具体的なポイントを掘り下げます。

1.2 快適に過ごすためのポイント

アウトドア活動を心ゆくまで楽しむためには、髪に関する不快感を最小限に抑えることが不可欠です。ここでは、快適さを追求するための具体的なポイントを解説します。


  • 紫外線対策の徹底: 頭皮や髪は、日中の強い紫外線にさらされやすく、ダメージを受けやすい部分です。UVカット効果のあるヘアスプレーを使用したり、帽子やバンダナで物理的に保護したりすることで、日焼けや乾燥を防ぎ、髪の健康を守りましょう。



  • 汗や湿気による崩れ防止: 運動量の多いアウトドアでは、汗をかくことが避けられません。汗や湿気で髪がべたついたり、広がりやすくなったりするのを防ぐためには、事前にまとまりやすいスタイリング剤を使用したり、崩れにくいアレンジを選ぶことが重要です。また、速乾性のあるタオルやドライシャンプーの活用もおすすめです。



  • 虫や異物の侵入対策: 森林や草むらでは、髪に虫や小枝、枯葉などが絡まることがあります。しっかりと髪をまとめることで、これらが髪の中に入り込むのを防ぎ、不快感や後処理の手間を軽減できます。特に、首元を覆うようなアレンジや、目の細かいヘアネットの使用も有効です。



  • 絡まりや摩擦の軽減: 風が強い日や、リュックサックを背負う際など、髪が絡まりやすい状況が多くあります。事前にトリートメントで髪を保護したり、編み込みや三つ編みでしっかりとまとめることで、絡まりや摩擦によるダメージを最小限に抑え、活動後の手入れも楽になります。



  • 帽子やヘルメットとの相性: 登山やサイクリングなど、帽子やヘルメットを着用するアクティビティでは、それらと干渉しないヘアスタイルを選ぶことが大切です。低めの位置でまとめる、お団子ヘアを工夫する、あるいはコンパクトなアレンジにすることで、快適に着用し続けることができます。


これらのポイントを押さえることで、アウトドアの厳しい環境下でも、髪のストレスを感じることなく、活動そのものに集中し、最大限に楽しむことができるでしょう。

2. アウトドアシーン別おすすめヘアスタイル

アウトドアでのヘアスタイルは、ただおしゃれなだけでなく、それぞれの活動シーンに合わせた機能性が求められます。ここでは、キャンプ、フェス、登山の3つの主要なアウトドアシーン別に、おすすめのヘアスタイルとそのポイントをご紹介します。

2.1 キャンプにおすすめのヘアスタイル

キャンプでは、自然の中でリラックスしながらも、アクティブに活動する場面が多いため、機能性とファッション性をバランス良く両立することが重要です。

2.1.1 リラックス感と機能性を両立

キャンプでは、テント設営や調理、焚き火など、様々な作業があります。そのため、髪が邪魔にならず、動きやすいスタイルが理想です。また、自然体で過ごすキャンプの雰囲気に合う、抜け感のあるスタイルも人気です。

スタイル例おすすめポイント
低めのルーズお団子後頭部の低い位置でまとめることで、リラックス感を演出しつつ、動きの邪魔になりにくい。少し後れ毛を出すとこなれた印象に。
ハーフアップ(低め)顔周りがすっきりし、活動しやすさを保ちながら、髪全体の広がりを抑える。結び目をくるりんぱするだけで簡単におしゃれ度がアップします。
サイド三つ編み顔周りの髪をサイドで編み込み、後ろでまとめることで、顔に髪がかかるのを防ぎつつ、可愛らしい印象に。帽子との相性も抜群です。

2.1.2 焚き火や調理でも邪魔にならないスタイル

焚き火やBBQでの調理中は、髪に火の粉や煙の匂いがつくのを防ぎ、安全に作業を進めるためにも、しっかりとまとめるスタイルがおすすめです。特にロングヘアの方は注意が必要です。

スタイル例おすすめポイント
タイトなお団子ヘア高めの位置でしっかりとまとめることで、髪が顔や火に近づくのを防ぎ、安全性を確保。崩れにくいようにヘアピンで固定すると良いでしょう。
編み込みアップスタイル複数の編み込みを組み合わせて髪全体をアップにすることで、崩れにくく、見た目もすっきり。煙の匂い移りも最小限に抑えられます。
ターバンやバンダナ活用まとめ髪の上からターバンやバンダナを巻くことで、髪を保護しつつ、おしゃれなアクセントに。汗止めや防寒対策にもなります。

2.2 フェスにおすすめのヘアスタイル

音楽フェスは、体を動かして楽しむだけでなく、ファッションも重要な要素です。動きやすさと写真映えを両立させつつ、汗をかいても崩れにくい工夫が求められます。

2.2.1 動きやすさと写真映えを両立

ライブで飛び跳ねたり、人混みを移動したりと、アクティブな動きが多いフェスでは、髪が邪魔にならないことが第一です。同時に、SNSにアップする写真で映えるような華やかさも意識したいところです。

スタイル例おすすめポイント
ツインお団子(高め)両サイドに作ったお団子は、動きやすさと共に、遊び心のある可愛らしさを演出。カラフルなヘアゴムやスカーフをプラスするとさらにフェス感が増します。
編み込みツインテール激しい動きでも崩れにくく、写真映えも抜群。三つ編みだけでなく、フィッシュボーンや裏編み込みなど、アレンジを加えると個性が光ります。
ハーフアップお団子顔周りはすっきりとさせつつ、髪全体にボリュームを持たせたい場合に最適。高い位置で小さなお団子を作るのがポイントです。

2.2.2 汗をかいても崩れにくいアレンジ

野外フェスでは、汗や湿気で髪が崩れやすいのが悩みです。長時間スタイルをキープできるような工夫や、前髪対策が重要になります。

対策例おすすめポイント
スタイリング剤の活用ワックスやヘアスプレーでしっかりと固めることで、汗による崩れを防ぎ、スタイルを長時間キープ。特に前髪には少量塗布して固定しましょう。
バンダナやカチューシャ汗で濡れやすい前髪を固定し、顔に張り付くのを防ぎます。デザイン性の高いものを選べば、おしゃれなアクセントにもなります。
タイトなコーンロウ風編み込み頭皮に沿ってタイトに編み込むことで、汗をかいても髪が広がる心配が少なく、アクティブなシーンに最適です。

2.3 登山におすすめのヘアスタイル

登山では、何よりも安全と快適さが最優先されます。視界を遮らず、枝や虫に絡まらないよう、しっかりとまとめることが重要です。また、帽子やヘルメットを着用することを考慮したスタイル選びも大切です。

2.3.1 安全と快適さを最優先

山道では、視界の確保が非常に重要です。風で髪が顔にかかったり、枝に絡まったりすると危険を伴うことがあります。また、長時間歩くため、蒸れにくく、首元が涼しいスタイルが快適です。

スタイル例おすすめポイント
低めの三つ編み首元に沿って編み下ろすことで、風で髪が舞い上がらず、枝などにも絡まりにくい。ロングヘアの方でも邪魔になりにくいスタイルです。
タイトなポニーテールできるだけ低い位置で、緩まないようにしっかりと結ぶ。視界を確保しつつ、汗で首に髪が張り付くのを防ぎます。
サイドに流す編み込み片側に寄せて編み込むことで、首の後ろにボリュームが出ず、ザックの背負い心地を妨げません

2.3.2 帽子やヘルメットに合うスタイル

登山では、日差しや雨、落石などから頭を守るために、帽子やヘルメットを着用することが一般的です。これらのギアの邪魔にならず、快適に着用できるヘアスタイルを選びましょう。

スタイル例おすすめポイント
低めのお団子やポニーテールヘルメットや帽子の内側に収まるよう、うなじに近い低い位置でまとめる。頭頂部にボリュームが出ないため、安定して着用できます。
サイド編み込み髪を左右どちらかに寄せて編み込むことで、後頭部がすっきりし、帽子やヘルメットが浮き上がりにくい
前髪を上げる/ピンで留める帽子をかぶると前髪が蒸れやすいため、オールバックにしたり、ピンで留めたりして、顔に髪がかからないようにすると快適です。

3. 髪の長さ別 アウトドアおすすめヘアスタイル

アウトドアでのヘアスタイルは、髪の長さによって適したアレンジが異なります。ショート・ボブ、ミディアム、ロングそれぞれの髪の長さに合わせた、機能性とファッション性を兼ね備えたヘアスタイルをご紹介します。あなたの髪の長さにぴったりのアレンジを見つけて、アウトドアをさらに楽しみましょう。

3.1 ショート・ボブ向けのアウトドアヘアスタイル

ショートやボブヘアは、一見アレンジが難しいと思われがちですが、工夫次第でアウトドアでも快適かつおしゃれに過ごせます。顔周りの髪をすっきりさせ、活動中に邪魔にならないようにすることがポイントです。

3.1.1 前髪アレンジと小物使い

ショート・ボブヘアの場合、特に前髪の扱いに困ることがあります。汗で張り付いたり、風で乱れたりするのを防ぐために、前髪をしっかりと固定するアレンジがおすすめです。

  • ポンパドール:前髪を少量取り、根元からねじり上げてピンで固定するだけで、顔周りがすっきりします。活動的で明るい印象を与えます。
  • ねじり上げ:前髪全体をサイドに流しながらねじり、ピンで留める方法も簡単です。サイドに流すことで、より自然な仕上がりになります。
  • ターバンやヘアバンド:前髪だけでなく、全体の髪をまとめてくれる優秀アイテムです。汗止めや紫外線対策にもなり、デザイン性の高いものを選べば一気にこなれた印象になります。
  • 帽子(キャップ、ハット):ショートヘアに帽子は相性抜群。紫外線対策はもちろん、髪全体をカバーしてくれるため、寝癖やスタイリング崩れを気にせずアウトドアを楽しめます。

以下に、ショート・ボブヘアにおすすめの前髪アレンジと小物使いをまとめました。

アレンジ/小物ポイント・メリットこんなシーンにおすすめ
前髪ポンパドール/ねじり顔周りすっきり、視界確保、汗対策、活動的キャンプ、フェス、軽めの登山
ターバン/ヘアバンド汗止め、紫外線対策、おしゃれ度アップ、髪の乱れ防止キャンプ、フェス、普段使いにも
帽子(キャップ/ハット)紫外線対策、寝癖隠し、スタイリング不要、ファッション性登山、キャンプ、フェス全般

3.1.2 崩れにくいショートアレンジ

短い髪でも、ちょっとした工夫で崩れにくく、おしゃれなアレンジが可能です。

  • サイド編み込み/ねじり:耳から上のサイドの髪を少量取り、頭皮に沿って編み込んだり、ねじったりしてピンで固定します。顔周りの髪が邪魔にならず、アクティブな動きにも対応できます。
  • ハーフアップ風:短い髪でも、トップの髪を少量取り、低い位置でゴムや小さなクリップで留めるだけでも印象が変わります。ワックスやバームで毛束感を出すと、おしゃれ度がアップします。
  • ミニお団子:髪の長さがギリギリでも、トップや襟足付近で小さなお団子を作れる場合があります。しっかり結んでピンで固定すれば、見た目も可愛らしく、機能性も高いスタイルになります。

ショート・ボブヘアのアウトドアアレンジは、顔周りの毛をいかにすっきりさせるかが鍵となります。スタイリング剤をしっかり使い、ピンやゴムで固定することを意識しましょう。

3.2 ミディアム向けのアウトドアヘアスタイル

ミディアムヘアは、アレンジの幅が広く、機能性とファッション性を両立しやすい長さです。アウトドアシーンに合わせて、様々なスタイルを楽しめます。

3.2.1 ハーフアップや低めのお団子

ミディアムヘアは、顔周りをすっきりさせつつ、全体の印象も残せるハーフアップや、帽子をかぶる際にも邪魔にならない低めのお団子がおすすめです。

  • 低めハーフアップ:耳から上の髪を後ろで一つにまとめ、ゴムで結びます。高すぎない位置で結ぶことで、落ち着いた印象になり、動きやすさも確保できます。結び目にバレッタやヘアゴムでアクセントを加えても良いでしょう。
  • 低めお団子:襟足に近い位置で髪を一つに結び、毛先を巻きつけてお団子にします。帽子やヘルメットを着用する際に邪魔になりにくく、首元がすっきりして快適です。少しルーズに崩すと、こなれた雰囲気になります。
  • ツインテール/ツインお団子:左右に髪を分けて結ぶことで、重さが分散され、首への負担が軽減されます。可愛らしい印象になり、フェスなどにもぴったりです。

ミディアムヘアにおすすめのハーフアップと低めのお団子スタイルは以下の通りです。

スタイル名ポイント・メリットこんなシーンにおすすめ
低めハーフアップ顔周りすっきり、機能性とファッション性の両立、崩れにくいキャンプ、フェス、軽めの登山
低めお団子帽子やヘルメットとの相性◎、首元すっきり、動きやすい登山、キャンプ、フェス
ツインテール/ツインお団子重さ分散、可愛らしい印象、フェスに最適フェス、キャンプ

3.2.2 くるりんぱ活用術

くるりんぱは、簡単なのに凝って見える万能アレンジテクニックです。ミディアムヘアの長さを活かして、様々なくるりんぱアレンジに挑戦してみましょう。

  • 基本のくるりんぱポニーテール:通常のポニーテールを結んだ後、結び目の上を割って毛束を通すだけで、一気に華やかな印象になります。ゴムを少し緩めてからくるりんぱすると、きれいに仕上がります。
  • 連続くるりんぱ:ハーフアップやポニーテールを複数回くるりんぱすることで、まるで編み込みのような凝ったスタイルになります。髪全体がしっかりまとまり、崩れにくいのが特徴です。
  • サイドくるりんぱ:サイドの髪を少量取り、耳の後ろあたりでくるりんぱします。顔周りの髪が邪魔にならず、すっきりとした印象になります。

くるりんぱは、アウトドアでも手軽におしゃれを楽しみたいミディアムヘアの方に特におすすめです。ワックスやバームで毛束感を出し、仕上げにヘアスプレーで固定すると、さらに崩れにくくなります。

3.3 ロング向けのアウトドアヘアスタイル

ロングヘアは、そのままの状態だと活動中に邪魔になったり、絡まったりしやすいですが、しっかりまとめることで快適に過ごせます。編み込みや三つ編みを活用して、崩れにくくおしゃれなスタイルを目指しましょう。

3.3.1 しっかりまとめるアップスタイル

ロングヘアのアウトドアでは、髪全体をしっかりとまとめるアップスタイルが基本です。汗をかいても首に張り付かず、動きやすさを確保できます。

  • 高めお団子(シニヨン):頭の高い位置で髪を一つにまとめ、毛先を巻きつけてお団子にします。首元がすっきりし、活動的な印象を与えます。ピンでしっかりと固定し、ヘアネットを使用するとさらに崩れにくくなります。
  • 低めお団子:登山などで帽子やヘルメットを着用する際には、襟足に近い位置でのお団子が最適です。邪魔にならず、安定感があります
  • ポニーテール:定番のポニーテールも、アウトドアでは結び目をしっかりと固定することが重要です。ゴムを二重にしたり、ピンで補強したりすると良いでしょう。毛先を三つ編みにすると、さらに動きやすくなります。
  • ツインお団子/ツインテール:髪の量が多いロングヘアの場合、左右に分けてまとめることで、重さが分散され、首への負担が軽減されます。可愛らしい印象にもなります。

ロングヘアのアップスタイルは、活動中の快適さを最優先しつつ、おしゃれさも忘れないように工夫しましょう。

スタイル名ポイント・メリットこんなシーンにおすすめ
高めお団子(シニヨン)首元すっきり、活動的、汗対策、見た目も華やかフェス、キャンプ、軽めの登山
低めお団子帽子やヘルメットとの相性◎、安定感、邪魔にならない登山、キャンプ
ポニーテール(補強あり)定番で簡単、毛先を三つ編みにするとさらに動きやすい全般(特に動きの少ないシーン)
ツインお団子/ツインテール重さ分散、首への負担軽減、可愛らしい印象フェス、キャンプ

3.3.2 編み込みや三つ編みで崩れにくく

ロングヘアの最大の利点は、編み込みや三つ編みで髪全体をしっかり固定できることです。これにより、激しい動きでも崩れにくく、髪の絡まりも防げます。

  • 基本の三つ編み:一つにまとめた髪を毛先までしっかり三つ編みにします。サイドに寄せて編むと、よりカジュアルで動きやすい印象になります。ツインテールを三つ編みにするのもおすすめです。
  • 編み込み(裏編み/表編み):頭皮に沿って編み込むスタイルは、抜群の崩れにくさを誇ります。サイドから襟足にかけて編み込んだり、トップから全体を編み下ろしたりする「コーンロウ風」も、本格的なアウトドアシーンに最適です。
  • フィッシュボーン:三つ編みよりもさらに細かく編み込むため、より崩れにくく、おしゃれな印象になります。少し時間はかかりますが、見た目の美しさは格別です。
  • 複数本編み:細い三つ編みを複数作り、それらをさらにまとめたり、お団子にしたりするアレンジも可能です。個性的で、髪の量が多い方にもおすすめです。

編み込みや三つ編みは、アウトドアでの機能性とデザイン性を高めるのに非常に有効です。事前に練習しておくと、当日スムーズにアレンジできます。仕上げにヘアスプレーでしっかり固めると、さらに長持ちします。

4. アウトドアで使える簡単ヘアアレンジテクニック

アウトドアシーンでは、特別な技術がなくてもサッとできる簡単ヘアアレンジが重宝されます。ここでは、基本のまとめ髪から応用テクニック、そして便利なヘアアクセサリーの活用術まで、機能性とファッション性を両立させるためのアイデアをご紹介します。

4.1 基本のまとめ髪をマスター

アウトドアでのヘアスタイルの基本は、やはり髪をしっかりとまとめることです。快適に過ごすための土台となる、崩れにくいまとめ髪のコツをマスターしましょう。

4.1.1 ポニーテールを崩れにくくするコツ

アウトドアシーンでは、シンプルながらも活動的なポニーテールが定番です。しかし、動きが多いとすぐに崩れてしまうことも。ちょっとした工夫で、一日中崩れにくいポニーテールをキープできます。

テクニックポイント・効果
二段ポニーテール髪を上下に分けて結ぶことで、全体のボリューム感を出しつつ、下段のポニーテールが安定しやすくなります。特に髪の量が多い方におすすめです。
結び目のゴムを二重にするヘアゴムを二重にしたり、細いゴムでしっかり固定することで、結び目が緩みにくくなります。シリコンゴムなどを活用するのも良いでしょう。
結び目の根元を補強結んだ毛束の根元を少量取り、結び目に巻き付けてピンで留めることで、見た目もすっきりし、固定力もアップします。
スタイリング剤の活用結ぶ前に軽めのワックスやオイルをなじませたり、仕上げにハードスプレーで固めることで、アホ毛や後れ毛の飛び出しを防ぎ、まとまりを良くします。

4.1.2 簡単お団子ヘアの作り方

お団子ヘアは、首元をすっきりと見せ、活動的な印象を与えるアウトドアにぴったりのヘアスタイルです。高めのお団子は元気な印象に、低めのお団子は落ち着いた印象になります。

【基本の簡単お団子ヘア】

  1. 髪全体を希望の高さでポニーテールにします。
  2. ポニーテールにした毛束をねじりながら、結び目の周りに巻き付けます。
  3. 毛先を内側にしまい込み、ヘアゴムやUピン、アメピンでしっかりと固定します。
  4. バランスを見ながら、表面の毛束を少しずつ引き出し、ルーズ感を出すと、よりおしゃれな印象になります。

【崩れにくいお団子にするコツ】
お団子にする前にポニーテールを二段にしたり、毛束を三つ編みにしてから巻き付けると、さらに崩れにくくなります。特に登山や激しい動きが予想されるフェスでは、しっかり固定することが重要です。

4.2 応用アレンジでさらに魅力的に

基本のまとめ髪に少し手を加えるだけで、ぐっとおしゃれ度がアップするアレンジを紹介します。簡単なのに凝って見えるテクニックで、アウトドアでの写真映えも叶えましょう。

4.2.1 くるりんぱを活用したアレンジ

「くるりんぱ」は、不器用さんでも簡単にこなれ感を出せる魔法のようなテクニックです。基本をマスターすれば、様々なアレンジに応用できます。

【基本のくるりんぱ】

  1. 髪を一つに結びます。(ポニーテールやハーフアップなど)
  2. 結び目の上に指で穴を開け、その穴に毛束を上から通します。
  3. 毛束を引き出し、結び目をキュッと締めます。

【くるりんぱを活用したアウトドアアレンジ例】

  • くるりんぱポニーテール:通常のポニーテールにくるりんぱを一度加えるだけで、結び目が隠れておしゃれ度がアップします。
  • 連続くるりんぱ:ハーフアップやポニーテールを複数回くるりんぱすることで、凝った編み込み風に見せることができます。髪の長さに合わせて2~3回繰り返すと良いでしょう。
  • サイドくるりんぱ:耳上のサイドの髪を少量取り、くるりんぱをすることで、前髪やサイドの髪が顔にかかるのを防ぎつつ、可愛らしい印象になります。

くるりんぱをした後に、少しずつ毛束を引き出してほぐすと、より自然で柔らかい印象になります。雨や風で崩れやすいアウトドアでも、結び目がしっかりしているため比較的キープしやすいのが特徴です。

4.2.2 三つ編みや編み込みの基本

三つ編みや編み込みは、髪をしっかりと固定し、崩れにくいため、アウトドアに最適なアレンジです。慣れてしまえば、様々なスタイルに応用できます。

【基本の三つ編み】
髪を3つの毛束に分け、左右の毛束を中央の毛束と交互に交差させて編んでいきます。毛先まで編んだら、ヘアゴムでしっかりと固定します。

【基本の編み込み(表編み込み)】

  1. 頭頂部から少量(3束)の髪を取り、三つ編みを始めます。
  2. 編み進めるごとに、左右の地毛を少しずつ取りながら、中央の毛束に加えて編み込んでいきます。
  3. 襟足まで編み込んだら、残りの髪は三つ編みにして毛先をゴムで結びます。

【アウトドアにおすすめの編み込みアレンジ】

  • サイド編み込み:顔周りの髪をサイドで編み込み、後ろで一つにまとめると、顔に髪がかからず、すっきりと過ごせます。
  • 編み込みポニーテール:頭頂部から編み込みを始め、そのままポニーテールにするスタイル。激しい動きでも崩れにくく、おしゃれに見えます。
  • お団子×編み込み:編み込みをした毛束でお団子を作るアレンジ。特に、裏編み込み(ダッチブレイド)で編むと、編み目が浮き出て立体感が出て、より華やかな印象になります。

編み込みは、帽子やヘルメットを着用する際にも邪魔になりにくいため、登山やサイクリングなどにも適しています。練習してマスターすれば、アレンジの幅が格段に広がります。

4.3 ヘアアクセサリー活用術

ヘアアクセサリーは、ヘアアレンジを簡単にするだけでなく、おしゃれ度や機能性を高める便利なアイテムです。賢く活用して、アウトドアでのヘアスタイルをさらに快適に、魅力的にしましょう。

4.3.1 帽子やターバンでおしゃれに紫外線対策

アウトドアでのヘアアレンジにおいて、帽子やターバンは単なるおしゃれアイテムではありません。紫外線から髪と頭皮を守り、熱中症対策にもなる、非常に重要な役割を担います。

アイテム特徴とアウトドアでの活用法
キャップ・ハット顔や頭皮への直射日光を防ぎます。つばの広いハットは首元の日焼け対策にも有効です。ポニーテールや低い位置のお団子と相性が良く、カジュアルなスタイルにぴったりです。
バケットハット顔全体を覆うように日差しを遮り、ファッション性も高いアイテムです。ショートヘアからロングヘアまで、幅広いヘアスタイルに合わせやすく、おしゃれ感を演出できます。
ニット帽防寒対策としてはもちろん、髪の乱れを隠したり、寝癖をごまかしたりするのにも便利です。秋冬のアウトドアで活躍します。
ターバン・バンダナ顔周りの髪をすっきりとまとめ、汗を吸収する役割も果たします。デザインや素材が豊富なので、コーディネートのアクセントにもなります。髪の広がりを抑えたい時にも有効です。

帽子やターバンを選ぶ際は、UVカット機能や速乾性のある素材を選ぶと、より快適に過ごせます。また、汗をかいても清潔に保てるよう、洗濯しやすい素材を選ぶことも大切です。

4.3.2 ヘアゴムやピンの選び方と使い方

アウトドアでのヘアアレンジの成功は、適切なヘアゴムやピン選びにかかっています。活動中に崩れないよう、固定力と耐久性を重視しましょう。

アイテム選び方と使い方のアドバイス
ヘアゴム
  • シリコンゴム:細くて目立ちにくく、強力なホールド力があります。編み込みの仮留めや、毛先の固定に最適です。
  • 絡まないゴム:髪が絡まりにくい加工がされているものを選ぶと、髪への負担を軽減できます。
  • 太めのゴム:ポニーテールやお団子のメインの固定には、ある程度の太さがあるゴムが安心です。複数使いでさらに固定力を高めるのもおすすめです。
ヘアピン
  • アメピン(アメリカピン):髪をしっかりと固定したい時に使います。クロスさせて挿すと、より抜けにくくなります。後れ毛やアホ毛の固定にも便利です。
  • Uピン:お団子やまとめ髪の形を整えたり、毛先をしまい込んだりするのに使います。差し込む向きを工夫すると、目立ちにくく固定できます。
  • 波型ピン:波状になっているため、髪にしっかりと食い込み、滑りにくく固定力に優れます。

予備のヘアゴムやピンをいくつか持ち歩くと、急なヘアスタイルの崩れにも対応できます。また、目立ちにくい色(髪色に近い色)を選ぶと、より自然な仕上がりになります。

5. アウトドアでのヘアケアとトラブル対策

大自然の中で過ごすアウトドアは、非日常の楽しさがある一方で、髪にとっては過酷な環境にさらされることも少なくありません。紫外線、汗、湿気、そして時には虫など、様々なトラブルから髪を守り、快適に過ごすためのケアと対策を知っておきましょう。

5.1 紫外線から髪を守る対策

アウトドアでの最大の敵の一つが紫外線です。肌だけでなく、髪や頭皮も紫外線によるダメージを受けやすく、乾燥、パサつき、色褪せ、枝毛、切れ毛の原因となります。髪と頭皮を紫外線から守る対策は、美しいヘアスタイルをキープするためにも不可欠です。

5.1.1 UVカットスプレーの活用

髪用のUVカットスプレーは、手軽に紫外線対策ができる便利なアイテムです。顔や体用の日焼け止めとは異なり、髪に特化した成分が配合されており、ベタつきにくく、髪の毛に均一に塗布しやすいのが特徴です。選び方のポイントとしては、以下の点が挙げられます。

  • SPF・PA表示があるか:肌用と同様に、UVカット効果の目安となります。
  • ウォータープルーフタイプか:汗をかきやすいアウトドアでは、水や汗に強いタイプがおすすめです。
  • 髪に優しい成分配合か:保湿成分や補修成分が配合されていると、同時に髪のケアもできます。
  • 持ち運びやすいサイズか:こまめな塗り直しが必要なため、コンパクトなものが便利です。

使用する際は、外出前に髪全体に均一にスプレーし、特に分け目や生え際など、頭皮が露出する部分にもしっかりと塗布しましょう。長時間屋外にいる場合は、2~3時間おきに塗り直すことで効果を維持できます。

5.1.2 帽子やバンダナでの物理的保護

UVカットスプレーと併用して、帽子やバンダナなどの物理的な保護も非常に有効です。これらは髪や頭皮を直接紫外線から遮るだけでなく、日差しによる熱からも守ってくれます。

  • 帽子の選び方:つばの広いハットは、顔だけでなく首筋までカバーできるため、特に日差しが強い場所での活動におすすめです。通気性の良い素材を選ぶと、蒸れを防ぎ快適に過ごせます。キャップは手軽に被れて、アクティブなシーンにも適しています。
  • バンダナやターバンの活用:頭全体を覆うように巻くことで、髪や頭皮を紫外線から守りつつ、おしゃれなアクセントにもなります。汗をかいた際の吸水性も期待できます。

帽子やバンダナは、ヘアスタイルを崩れにくくする効果や、髪の広がりを抑える効果も期待できるため、まさに一石二鳥のアイテムと言えるでしょう。

5.2 汗や湿気による髪の広がり対策

アウトドアでは、汗をかいたり、湿度の高い環境に長時間いることで、髪がうねったり、広がったりと、ヘアスタイルが崩れやすくなります。特にくせ毛や軟毛の方は、湿気の影響を受けやすいため、事前の対策が重要です。

5.2.1 スタイリング剤の選び方

汗や湿気に強いスタイリング剤を選ぶことで、ヘアスタイルのキープ力を高めることができます。アウトドアシーンでのスタイリング剤選びのポイントは以下の通りです。

スタイリング剤の種類特徴アウトドアでの活用法
ヘアワックス・バームセット力があり、髪に動きや束感を与えやすい。保湿成分配合のものも多い。前髪や顔周りの毛をまとめたり、アホ毛を抑えたりするのに便利。ベタつきにくいタイプを選ぶ。
ヘアオイル・ヘアミルク髪に潤いを与え、まとまりやすくする。ツヤ出し効果も。広がりやすい髪の毛先や全体になじませて、しっとり感をキープ。紫外線対策成分配合のものも。
ヘアスプレー強力なセット力で、ヘアスタイルを長時間キープする。まとめ髪の仕上げに全体にスプレーし、汗や湿気による崩れを防ぐ。ハードタイプがおすすめ。

これらのスタイリング剤を、髪質や作りたいヘアスタイルに合わせて使い分けましょう。特に、汗をかいてもベタつきにくい、軽いテクスチャーのものがアウトドアには適しています。

5.2.2 濡れ髪対策のコツ

汗で髪が濡れてしまった場合、そのまま放置すると雑菌が繁殖しやすくなったり、髪が傷みやすくなったりすることがあります。また、濡れた髪が乾く過程で、うねりや広がりが悪化することもあります。

  • タオルドライの徹底:汗をかいたら、清潔なタオルで頭皮や髪の水分を優しく吸い取りましょう。ゴシゴシ擦らず、ポンポンと叩くように水分を取るのがポイントです。
  • 携帯用ドライヤーの活用:キャンプ場などで電源が確保できる場合は、コンパクトな携帯用ドライヤーがあると便利です。汗で濡れた髪を素早く乾かすことで、清潔を保ち、髪の広がりも抑えられます。
  • 濡れ髪用スタイリング剤:濡れた髪に使えるタイプのスタイリング剤(例:ヘアジェル、ウォーターベースのミスト)を携帯し、汗をかいた後のリフレッシュに活用するのも良いでしょう。

汗をかいた後も、できるだけ早く髪を乾かすことが、快適さとヘアスタイル維持の鍵となります。

5.3 虫対策と髪の絡まり防止

自然の中でのアウトドアでは、虫との遭遇は避けられません。髪に虫が入り込んだり、髪が枝や草に絡まったりすることも。これらのトラブルを未然に防ぎ、快適に過ごすための対策も考えておきましょう。

虫対策としては、虫が髪に寄り付きにくい環境を作ることが重要です。

  • 虫除けスプレーの活用:顔や体だけでなく、髪にも使えるタイプの虫除けスプレーを選び、外出前に髪全体に軽くスプレーしておきましょう。ハーブ系の香りのものは、虫が嫌う成分が含まれていることが多く、同時にリフレッシュ効果も期待できます。
  • まとめ髪の徹底:髪をしっかりとまとめることで、虫が髪に入り込むリスクを減らすことができます。特に、襟足やおくれ毛がないように、高めの位置でのお団子や編み込みスタイルがおすすめです。

髪の絡まり防止には、事前のケアと適切な道具の携帯が役立ちます

  • 洗い流さないトリートメント:外出前に洗い流さないトリートメントやヘアオイルを髪になじませておくと、髪の表面が滑らかになり、摩擦による絡まりを防ぎやすくなります。
  • 携帯用ヘアブラシ:コンパクトなヘアブラシを携帯し、休憩中などにこまめにブラッシングすることで、髪の絡まりを未然に防ぎ、大きなダメージになるのを防げます。ブラシは、絡まりやすい髪にも優しい、目の粗いタイプや、クッション性のあるものがおすすめです。
  • 就寝時のケア:テント泊などで就寝する際は、髪を軽く三つ編みにしたり、緩くお団子にしたりしてまとめておくと、寝返りによる絡まりや寝癖を防ぎやすくなります。

これらの対策を講じることで、アウトドアでの不快なヘアトラブルを減らし、より快適にアクティビティを楽しむことができるでしょう。

6. まとめ

アウトドアでのヘアスタイルは、単なるおしゃれに留まらず、活動を快適に、そして安全に楽しむための重要な要素です。本記事では、キャンプ、フェス、登山といったシーン別や、髪の長さ別に最適なヘアスタイル、さらには簡単にできるアレンジテクニック、紫外線や汗などのトラブル対策まで幅広くご紹介しました。機能性とファッション性を両立させることで、どんなアウトドアシーンでも自信を持って過ごせるはずです。今日からあなたも、TPOに合わせたヘアスタイルで、より一層充実したアウトドアライフを満喫してください。